先日西洋と東洋のAIの扱いがちょっと違うという話を聞きました。
AIを
西洋:道具、召使いとして
東洋:対等な友達として
扱うんだそうです。
たしかにアトムとかドラえもんとかは友達感覚ですよね。
まあこの意見にどれだけ根拠があるのかはさておき、西洋と東洋でAIの見かたが異なるのは、
一神教的世界観と、
アニミズム的世界観の
差が根底にあるんじゃないかなと思ったので書いていきます。
西洋のユダヤ、キリスト、イスラム教の一神教的世界観では、人は神にその他の生物を管理するために作られたとされています。
つまり全知全能の神という絶対的な存在が人間は偉いと決めたから偉いんだと。
上から神→人→自然という関係ができているのだそうです。
一方東洋の世界観では人間と自然はお互いに殺したり殺されたりする対等な関係でとらえます。
対等な関係だからリスペクトが生まれるし、その間にあるのは一方的な管理ではなくコミュニケーションになる。
東洋で言う神とは人間のコントロールが効かない存在全般のことで、例えば天気、熊、漁獲高とか。
僕はアニミズム思想を人類とその他自然の力が拮抗している状態から出るリスペクトと捉えたら理解できるようになりました。
AIに対する姿勢の違いはこの辺の思想の地盤が違うのが元にあるんじゃないかなあとか思いました。
近年の人類は人は生まれながらに尊いなんて思っているけど、この構図から考えると科学の発達によって力をつけた人類が神に権威付けしてもらわなくても自分たちは他の生物とは一線を画す偉い存在だと思えるようになった。だから宗教が流行らなくなった。ともみることができて面白いです。
っていうようなことがサピエンス全史に書いてあったから読むと面白いと思うよっていう話でした。