リーマンショックについて考えていて、投資家と不景気の関係について気づいたことがあったのでメモしておきます。誰かの役に立つと嬉しいです。
整理
・資本主義の思想は、経済が成長すると社会全体のパイが増えて、結果的にみんな幸せになるよね。と言います。
・成長するアイデアを持った人に必要な資金を集めるシステムとして、投資家が生まれたことで歴史上経済成長が起こるようになりました(『サピエンス全史』より)。銀行が経済の血液と言われるのもこのためでしょう。
・投資家が投資を控えるようになると、必要なところに資金が流れなくなり、経済は成長しなくなります。
・投資家は経済成長とかいう大きなものよりも、自分の資本を増やすことを追求します。当然ですね。
・経済全体が成長している時は、投資家は成長を期待して投資し、投資を受けて企業が成長し、それを見て投資家は更に期待して資金を流します。
・不景気の際はその逆ですね。適切な場所に必要な資金が流れないから経済が停滞します。
実体の無い成長がなぜ問題なのか
・投資家が利益を求めて投資をしていくと、社会全体のパイを増やす実体の成長よりも過剰に投資をすることがあります。例えばバブル、サブプライムローン、ビットコインなどですね。
・投資が増えると事業を拡大するために雇用が増え、給料も上がります。社会全体のパイが増えていない=供給が増えていないので、昇給で需要が増えた分物価も上がります。投資家は大儲け。
・実体の無い成長なので反動が来ます。投資してもその分儲からないなら多く雇った分の労働者のクビを切ることになります。物価下がる。逃げきれなかった投資家は大損をこきます。証券会社や銀行もピンチ。
・社会全体としては成長せずに不景気になっただけ損という状況になる。
という理解で合ってるかな?