★★★★☆ 深みは無いが純粋なステルスゲーム
概要/ステルス
中世ヨーロッパのネズミと疫病が蔓延する世界で、宗教裁判から追われる姉弟の生き残りを賭けた逃避行を描いたステルスアドベンチャーゲーム。
一本道のルートで、大きくネズミの大群を避けるパズルパートと、宗教裁判の兵士から隠れるステルスパートから成ります。
この作品の特徴は主人公がとにかく弱いこと。主人公は一撃でも敵の攻撃を食らえば死ぬし、サイレントキルはできない。さらにほぼ常に5歳の弟と手を繋いで移動するため移動速度も遅い。見つかったら逃げ切るのは難しいです。
そのためとにかく見つからないことを要求されます。とても純粋なステルスゲームです。
スリングショットで兵士をヘッドショットすれば殺せるのですが、結構音が出て使いづらいし、特に序盤は主人公のアミシアが敵を殺すと罪悪感を覚える普通の少女なので気持ち的に殺しづらいです。
欠点としては、一本道のゲームなので兵士を避けるルートがある程度限られていてステルス性に深みが無いことです。繰り返しプレイには向かないでしょう。
一つのミスですぐ死にますが、やり直しポイントが細かくリロードも短いのがストレスフリーでgood。
ただ終盤は兵士を殺しまくることになるのですが、その時のアクションがイマイチ使いづらくそこだけ残念でした。
それから全体的に武器の操作性が微妙です。R1で武器変更画面が出るのですが、R1を押すと主人公が立ち止まるのに時間は遅くならないので、武器変更に手間取って追いつかれて死ぬことが結構ありました。
でもこれは、戦うのではなく逃げ隠れる方でプレイしてほしいという制作者側の仕様かもしれませんね。とはいえ思う通りに動かないと言うのはいくばくかのストレスでもありました。
今時珍しい、純粋な一本道ステルスゲームです。
ステルス関係ないですが、 『 A Plague Tale: Innocence 』がゲームアワード2019のBest Narrativeを受賞しました。ストーリーもいいですよ。